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2009年05月20日
万緑
                        万緑  

                  La plume d’oie © 鵞毛庵 2007

                      高砂 松も色そい春ものどかに
               Des pins la couleur profonde et du printemps la sérénité

すっかり万緑の季節になりました。この万緑(ばんりょく)とは、 草木の緑が最も色濃い様子を言い、俳人中村草田男(1901−1983)が「万緑の中や吾子(あこ)の歯生え初(そ)むる」と使ったことにより、新しい季語となったものです。新しく芽吹いた木々の力強さが感じられます。

この春からアトリエを東京に移した庵主は、近所にこんもりと大きな木を再発見。これは樹齢200年以上になるという杉並区の保護樹のケヤキで、この界隈では「トトロの樹」と親しまれているものでした。なんでも、マンション建設計画で伐採されるところを、近所の住民が猛反対。区がこの土地を買い上げて公園にすることになり、「トトロの樹」は無事救われたとのこと。アトリエのバルコニーから真正面に見えるまあるい大きな樹は、今、まさに万緑のエネルギーに満ちています。


万緑  「トトロの樹」
                         ただいま土地の整備中。
                                 
投稿日 2009年05月20日 17:32:09
最終更新日 2009年05月20日 17:32:09
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