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2007年09月06日
能の花 Vol.3 作品紹介 その2
能「半蔀(はじとみ)」は源氏物語の夕顔が題材になっており、昨年10月の三余堂月次や同じく昨年10月の鵞毛庵の記事でも取り上げています。

この夕顔は、やはり六条御息所にとりつかれて儚い最期を迎えます。
げに、おそろしや。 

半蔀  

                          能の花 Vol.3 作品紹介 その2

                          56x78cm (c)La plume d’oie 鵞毛庵2007

                寄りてこそそれかとも見めたそがれに ほのぼのみつる 花の夕顔
                     Si venez plus près pour sûr la reconaîterez
                     celle que dans l’ombre du soir entrevue
                        Fleur de la belle du soir


ゴティックの草書体をアレンジしたもので大部分を重ね書きして埋め、頭文字の装飾は能「半蔀」で使用される作り物から着想。光源氏への想いを美しく描いた曲目です。


半蔀 部分 (c)La plume d’oie 鵞毛庵2007  能の花 Vol.3 作品紹介 その2

半蔀 
能の花 Vol.3 作品紹介 その2  28x39cm (c)La plume d’oie 鵞毛庵2007

心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花
Elle vous intriguait parée de l’éclat de la blanche rosée cette fleur de la bele du soir


背景はゴティック体をアレンジしたものと和紙のコラージュ(貼り付け)で、蔀戸に絡んだ夕顔の奥にかすかに光の君が見えたような見えないような。

画像はそれぞれクリックして頂くと、大きくなります。 



投稿日 2007年09月07日 10:57:05
最終更新日 2007年09月07日 10:58:37
修正