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2007年09月03日
能の花 Vol.3 作品紹介 その1
カテゴリ : [鵞毛庵能の花シリーズ]
8月26日の案内望遠鏡でお知らせしたように、毎月曜と木曜に少しづつ展示作品をご紹介いたします。
展覧会期間中、よく皆様から伺ったのは、「これは絵なのでしょうか??」
いえいえ、字です!
しかし、必ずしも解読できるように書いているわけではありません。色合いは能の装束やテキストの内容などから着想し、既存のオーソドックスな書体を自分流にアレンジしています。
葵上
28x39cm (c)La plume d’oie鵞毛庵2007
昨日の花は今日の夢と Fleur hier songe aujourd’hui
※各画像をクリックすると拡大されます。
生霊となって葵上にとりついてしまう六条御息所は源氏の君から受けた寵愛をなんとか取り戻そうと必死。昨日までの栄華に激しくしがみつくも、今でははかない夢物語というわけで、動きとともに強い描写をベースにsonge aujourd’hui 今日の夢 は細々と表現。
7月20日の記事 の中でご紹介している「葵上」も同じ題材の作品です。
野宮
56x78cm (c)La plume d’oie鵞毛庵 2007
野の宮乃秋の千草の花車 我も昔に廻り来にけり
Au temple de la Lande sur mon char fleuri
des mille herbes de l’automne
Moi-même du temps jadis
je suis venue me ressouvenir
能「野宮」は源氏物語の賢木を題材にしており、嵯峨野の野宮の旧跡で、旅僧が六条御息所の霊に出会うお話。そこで御息所は昔、葵上との車争いの際の屈辱や光源氏の寵愛を失った悲しみなどを語って嘆きます。
ゴティック書体のアレンジを重ね書きして全体に秋草のイメージで包み、中心のテキストはゴティック書体のうちの草書体を多少アレンジしたものです。頭文字の装飾にも秋草をあしらい、車争いの屈辱を忘れきれぬ思いながら、旧懐ということで多少は角がとれて柔らかくなった御息所の気持ちを表現。
野宮
38x56cm (c)La plume d’oie鵞毛庵 2007
昔を偲ぶ花の袖 Souvenir du temps jadis de mes manches fleuries
こちらも野宮より。昔日の栄華への旧懐に、花の袖が優雅に舞っているだろうか。。。。
展覧会期間中、よく皆様から伺ったのは、「これは絵なのでしょうか??」
いえいえ、字です!
しかし、必ずしも解読できるように書いているわけではありません。色合いは能の装束やテキストの内容などから着想し、既存のオーソドックスな書体を自分流にアレンジしています。
葵上
28x39cm (c)La plume d’oie鵞毛庵2007
昨日の花は今日の夢と Fleur hier songe aujourd’hui
※各画像をクリックすると拡大されます。
生霊となって葵上にとりついてしまう六条御息所は源氏の君から受けた寵愛をなんとか取り戻そうと必死。昨日までの栄華に激しくしがみつくも、今でははかない夢物語というわけで、動きとともに強い描写をベースにsonge aujourd’hui 今日の夢 は細々と表現。
7月20日の記事 の中でご紹介している「葵上」も同じ題材の作品です。
野宮
56x78cm (c)La plume d’oie鵞毛庵 2007
野の宮乃秋の千草の花車 我も昔に廻り来にけり
Au temple de la Lande sur mon char fleuri
des mille herbes de l’automne
Moi-même du temps jadis
je suis venue me ressouvenir
能「野宮」は源氏物語の賢木を題材にしており、嵯峨野の野宮の旧跡で、旅僧が六条御息所の霊に出会うお話。そこで御息所は昔、葵上との車争いの際の屈辱や光源氏の寵愛を失った悲しみなどを語って嘆きます。
ゴティック書体のアレンジを重ね書きして全体に秋草のイメージで包み、中心のテキストはゴティック書体のうちの草書体を多少アレンジしたものです。頭文字の装飾にも秋草をあしらい、車争いの屈辱を忘れきれぬ思いながら、旧懐ということで多少は角がとれて柔らかくなった御息所の気持ちを表現。
野宮
38x56cm (c)La plume d’oie鵞毛庵 2007
昔を偲ぶ花の袖 Souvenir du temps jadis de mes manches fleuries
こちらも野宮より。昔日の栄華への旧懐に、花の袖が優雅に舞っているだろうか。。。。
投稿日 2007年09月05日 8:23:40
最終更新日 2007年09月07日 10:59:49
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