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2011年03月20日
蔵書票
蔵書票ってなんぞや?

   蔵書票とは、本の見返しに貼ってその本の所有者の名前を記す小さな紙片です。ヨーロッパではグーテンベルグの活版印刷の発明により、印刷された本が多く出回るようになったと同時期の15世紀半ば過ぎにドイツで蔵書票が誕生します。日本では中国の影響を受けて蔵書印が奈良時代にもたらされたとか。

    蔵書票は国際的にEXLIBRIS エクスリブリスといい、「〜の蔵書から」という意味のラテン語で蔵書票に必ず記載されます。そのほかに蔵書の持ち主の名前やゆかりの図柄、紋章、好きなものや格言などがほどこされています。当初は木版画が主流だったようですが、16世紀になると著名な芸術家達が手がけるようになって版画の技法もさまざまになり、ヨーロッパにどんどん広まっていきました。

日本では蔵書印が奈良時代にと前述しましたが、蔵書票は明治になってから紹介されて知られるようになりました。

    本来はその名の通り蔵書に貼るものですが、著名な芸術家のデザインによるものも多く、蔵書票自体が美術品としてコレクションされたり、蔵書票コレクターの間では交換による交流も盛んになっています。

    現在では版画に限らずあらゆる技法が用いられていて、鵞毛庵はカリグラフィーで蔵書票に挑戦。昨年夏に「PARADA書店」という本をテーマにした企画展に参加して蔵書票を出品しましたが、来る4月8日からは北浦和のアートプレイスKで開催されるEXLIBRIS展に参加することになりました。


                    蔵書票



読書にまつわるフランス語のテキストを織り込んだカリグラフィー作品や今年の干支にちなんだウサギが描かれているEXLIBRISなど原画と蔵書票とを展示、販売いたします。
また、鵞毛庵在廊日には、お買い上げ頂く蔵書票にはお名前やイニシャルなど直筆でお入れできる予定です。在廊日はまだ未定。決まり次第こちらでお知らせいたします!



<画廊企画>第一回EXLIBRIS展

書票協会所蔵の作品も展示されます。

2011年4月8日(金)〜4月17日(日)
11:00〜18:00 (最終日17:00まで)13(水)、14(木) 休廊
アートプレイスK
〒330-0074
さいたま市浦和区北浦和1-14-11 越谷ビル2F
投稿日 2011年03月20日 0:04:21
最終更新日 2011年03月20日 0:04:21
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