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2009年05月20日
                        万緑  

                  La plume d’oie © 鵞毛庵 2007

                      高砂 松も色そい春ものどかに
               Des pins la couleur profonde et du printemps la sérénité

すっかり万緑の季節になりました。この万緑(ばんりょく)とは、 草木の緑が最も色濃い様子を言い、俳人中村草田男(1901−1983)が「万緑の中や吾子(あこ)の歯生え初(そ)むる」と使ったことにより、新しい季語となったものです。新しく芽吹いた木々の力強さが感じられます。

この春からアトリエを東京に移した庵主は、近所にこんもりと大きな木を再発見。これは樹齢200年以上になるという杉並区の保護樹のケヤキで、この界隈では「トトロの樹」と親しまれているものでした。なんでも、マンション建設計画で伐採されるところを、近所の住民が猛反対。区がこの土地を買い上げて公園にすることになり、「トトロの樹」は無事救われたとのこと。アトリエのバルコニーから真正面に見えるまあるい大きな樹は、今、まさに万緑のエネルギーに満ちています。


万緑  「トトロの樹」
                         ただいま土地の整備中。
                                 
投稿日 2009年05月20日 17:32:09
最終更新日 2009年05月20日 17:32:09
修正
2009年05月12日
カテゴリ : [三余堂月次]
JR荻窪快速ホームの階段を駆け上がると ピッーピー ピッーと鳥の声がしていた。
発着のアナウンスに被って耳に残る。
電車のドアは閉まりムットする人いきれが車内に充ちている。
あの拡声器から流れていたのは何だったのか。
息が整うと間もなく、次のホームで電車のドアは開いた。 アサガヤ〜 アサガヤァ〜
野鳥の声は ない。


荻窪のホームで耳にした拡声器からの鳥の声は…
5月10日から野鳥週間、バードウィークである。

     東京都の広報  愛鳥週間

三余堂の庭は 隣家との狭間で都会のサンクチュアリ、自然の保護地帯となっている。
昨今の獰猛なカラスや 我物顔に徘徊する猫から身を守り、安心して餌を得、水浴の出来る
場所を提供しているということで、決して燦々と陽のあたる広大な空間を意味してはいない。
つくばいの周りが水浸しになっているのは ヒヨドリやハトの水浴びのあとで シジュウカラや
メジロなどの小型のものは 餌台の深皿にはられた水で充分にバスタイムを満喫する。
巣立ちの頃 シジュウカラの親は、枝から枝への渉り方や 餌の取り方、水浴びを教えに
まだ色も淡く柔らかな子供たちを連れてくる。 ツツッーピッ、ツッーピッと地鳴きの声が賑やかだ。 
スズメが減った都会も 気を付ければ季節、季節で鶯からつぐみ、ひたきの類に至るまで 
小さなサンクチュアリにやってくる。
愛鳥週間を機に東京都の広報で 野鳥とのかかわりを啓蒙している。
捕獲や飼育が禁止されていることから餌やりの注意、雛が地面に落ちていたら、等々…


愛鳥週間 2007.06.近隣の電線でセキセイインコ


辺りに馴染まない鮮やかな色の 野生化した飼鳥の群れをみれば 此処は何処かと足が止まるし、
夜明け前のカラスの群れの鳴き声に目を覚ますと あたりの様を思って再びの眠りは難しい。
それもこれも人の為した業だ。愛鳥週間の広報を手にして何とも言い難い。

  図鑑で日本の野鳥を確認   愛鳥週間
投稿日 2009年05月13日 8:40:21
最終更新日 2009年05月13日 8:40:30
修正
2009年05月01日
カテゴリ : [案内望遠鏡]
住宅地の中に 見たカリンの畑。 
以前は農地だったであろう処が 緑地として残すためか 今はカリンが植えられている。
カリンの前は 芋か何かの作物だったこともあった。 
その前は 栄養たっぷりの色をした土が小山のように積み上がっていた。
四月に満開だったカリンのその後は 陽の光にかがやく葉をたたえ 実を結ぶ序章。


かりんの向こうに満開のもも 三月下旬の様子 かりん


かりん  カリンの花
 

        新緑のカリン 低木に剪定  かりん 

バラ科の植物と知ると、 なるほど 同じバラ科のボケの花に似ている。
低木に花をつけたカリンは馴染がなかったので 初めは何の木かと 訝しく思った。
そのうちに 楕円形の黄色い大きな実を見た。  ほぉー カリンかぁ 〜 
きれいに剪定された低木には不釣り合いな 大きな、おおきな 実がなっていた。
10月も下旬 芳しい香りがする。
秋になる実は ビタミCなど 咳や痰、喉の炎症に効く成分があるという。
生食には御世辞にも向かない 堅さと、渋み。 
これが砂糖漬けやジャム、果実酒になるのだから 不思議なもンだ 。
ちなみに 小麦粉、砂糖、水、食塩、重曹などを練って 棒状にして油で揚げ、
黒砂糖などの蜜でからめて乾燥させた菓子は カリンの砂糖漬けのことではない。
かりんとう、花梨糖 という菓子は全く別物なのでご注意のほど。 


大きな実がいくつかに割られ、ぷかぷかと焼酎に浮かんだカリンは 飴色の酒になって
喉に良いと 風邪の季節に台所の床下から登場する。 
渋みが抜けて 甘い。 別に旨いものではない。
要するに 薬ということで ウマいからクウ というものではない。
生薬ということは 毒にもなるということで種は気をつけろ といわれている。
花もきれい、葉の緑も紅葉も美しく、芳しい香りの大きな実、 とくれば お次は 毒だなぁ…

吹く風にあたっただけで死んでしまう 附子(ぶす) という毒が入っているから絶対に近づくなと 
太郎冠者、次郎冠者に言って 出かけた主人が、隠していた砂糖をすっかり 彼らに食われてしまう、
という狂言がある。
曲名 附子。 五月九皐会で野村萬蔵師が勤める。
当時の貴重品 砂糖を猛毒のブス だと言った主人。 
この 附子は トリカブトの根の毒のことで 四谷怪談のお岩さんが飲まされたのも これだとか。
勿論 この附子、生薬で用法によっては 我らもお世話になっているわけだ。


まっ、 どの道、お里の知れないものは 遠くからそっーと 愛でているのも選択肢 !



投稿日 2009年05月01日 14:09:42
最終更新日 2009年05月01日 14:09:42
修正