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2007年11月20日
稽古は強かれ
このところ、機械に全く弱い友人のパソコン指南役をおおせつかっている庵主。今まではなんだかんだと逃げていたのを、意を決してついに立ち向かおうと相成ったわけで、手取り足取り。何度でも言ってもらって自分でやらないと絶対に覚えられないのだと、何度も何度も同じ作業を忍耐強く繰り返しています。

三余堂の先回の記事から、そうそう、世阿弥の風姿花伝にも、と何年か前の作品を引っ張り出してみました。


稽古は強かれ諍識(じょうしき)はなかれとなり
Soyez dur à l’exercices, évitez la vanité prétentieuse


稽古は強かれ   La plume d'oie©鵞毛庵 2003 サイズ ハガキ大
                                                                                                                                                                                                                  
                                                                                         

                  La plume d'oie©鵞毛庵 2005 サイズ 38x25  稽古は強かれ

この諍識(じょうしき)の諍とは、争う心の意味に当たりますが、簡単に言えば、稽古には厳しく研鑽を積み、おごりや虚栄心は避けることといった意味。

耳がちょっと痛い。というのは、日本の駅の券売機が以前は庵主が帰国の際にもっとも苦手でした。使い方が判らないなどというのが人に知れるのも嫌で、見得もあるし、結局後ろの人たちから罵声を浴びせられたりが何度あったことか。
最近は多少齢を重ねて、三余堂が言うところの妙齢の婦人にはまだちとかかりますが、その手前のオバサンが板についたのか、何か不案内になると、すみません、判らないんですが、としっかりちゃっかり人に教えを請うようになりました。そうなるとやはり覚えるもので、スムーズにことが運びます。親切な人に感謝するやら、以前の自分を反省するやらしながら新しい技術を取得!駅で切符を買うのも怖くない! あ、先回はsuicaを購入しました。さらなる一歩前進。

前述の友人、まさに「稽古に強かれ」をまっしぐらの最中です。といっても、時々、そんなこと、もう判ってる!と、勢い良く言って貰いたいとも密かに願っている指南役なのですが。身に付くまでにはまだまだかかりそう....


投稿日 2007年11月21日 3:24:38
最終更新日 2007年11月21日 3:24:38
修正