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2007年09月13日
能の花 Vol.3 作品紹介 その4
住吉詣

能の花 Vol.3 作品紹介 その4  28x39 ©La plume d’oie 鵞毛庵2007

身をづくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢ひける縁は深しな

A corps perdu je vous aime et le signe en est que céans
le destin qui ménagea cette rencontre est profound


能「住吉詣」は光源氏が住吉神社を詣でた際に明石の上と偶然再会し、恥らう明石の上に声をかけて歌を取り交わすのですが、想いは募りながらも心ならずも別れてゆく物語。源氏物語の筋立てとは少し違った展開になっています。身をづくし恋ふるさまの二人をイメージしての色合いで歌の上の句を表し、下の句は自由書体で。

浮舟

28x39 ©La plume d’oie 鵞毛庵2007   能の花 Vol.3 作品紹介 その4   


             たちばなの小島は色も変わらじを この浮舟ぞゆくえ知られね

           L’Ile aux orangers de couleur jamais peut-être ne changera certes
           mais la barque au gré des flots nul ne sait où s’en ira


能「浮舟」はかつて薫中将と匂宮の二人に愛され、物の怪に取り憑かれ悩んだ末に入水したと浮舟の霊が回向を求める物語。水面にはかない運命がたゆたう様子を表現。

玉鬘
               能の花 Vol.3 作品紹介 その4
                39x56  ©La plume d’oie 鵞毛庵2007

                              玉鬘 Parure précieuse

能「玉鬘」は初瀬に詣でる僧が夕顔の娘である玉葛の霊を弔っていると、恋に悩み乱れ髪を戴いた玉葛が現れ、やがて妄執を晴らして成仏する物語。その様子をゴティック書体をアレンジしてまとめた作品。
              


投稿日 2007年09月14日 18:35:17
最終更新日 2007年09月14日 18:35:17
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