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2016年02月01日
節分
カテゴリ : [案内望遠鏡]
本来は季節の変わり目を節分という。
立春、立夏、立秋、立冬の前日のことである。
節分といえば“立春の前日”を指すことが多くなったのは江戸時代以降とのことだが、
特に冬から春になる“立春”は一年の始まりと考えられ、古来より行事が行われてきた。
“福は内、鬼は外”と声を出して炒り大豆を撒き、年の数だけ豆を食べる。
これは厄除けの為である。 柊、鰯などを飾って邪除けをする処もある。 
古くから寺社では追儺の行事がある。
これは、季節の変わり目には邪気が生じると考えられ、それを追い払うための儀式。
そもそもは平安時代の初め、唐から取り入れたとされる行事で、本来は旧暦大晦日の
宮中行事であったという。
室町時代には炒った大豆を打ち撒いて、鬼、つまり邪気を払うようになったのだそうだ。


この時代の様子は、狂言の『節分』という曲目が教えてくれる。
節分の夜に夫が出雲大社へ大晦日の行事、お年取りに出かけたので妻が一人でいた。
そこへ蓬萊の島から来た鬼が訪れる。美しい人妻に小歌を謡い、言い寄る。
しかし、女はさっぱり靡かない。で、ついに鬼は泣き出してしまう。
女は靡くと見せかけ、鬼の持つ隠れ笠、隠れ蓑、打出の小槌などを取り上げた。そして、
しまいには、豆をまく節分になったと“福は内 鬼は外”と豆をぶつけて鬼を追い出す。
鬼に豆をぶつけ、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うということだ。


今年の節分は2月3日。
神社では節分祭 せつぶんさい として豆撒式が執り行われる。
寺院でも豆撒きを行事にしているところは多い。
が、お寺では節分会 せちぶんえ の呼称が一般的なのだそうである。
三余堂は、“祭り”でも“会”でも結構。 
             一足早く、節分用の準備の豆をつまみに…

  鬼を折ったり 豆を食ったり  節分
            目を描いたり、口を入れたり   ざっと 節分の心地して…












投稿日 2016年02月01日 0:31:15
最終更新日 2016年02月01日 0:31:34
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