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2013年10月20日
その時代には...
カテゴリ : [鵞毛庵能の花シリーズ]
三余堂の記事にあった黒田官兵衛の時代。ところ変わってフランスではプロテスタントとカトリックの間でごちゃごちゃした時代で、世界史に強い方は「ユグノー戦争」と聞くと思い当たるやも。
時のフランスのブルボン王朝の国王アンリ4世が1598年に発布した「ナントの勅令」により信仰の自由が認められて宗教の争いはちょっと収まった頃が日本では関ヶ原です。
この「ナントの勅令」は原本が現存していて、こちらをクリックして画像をご覧ください。(フランスの文化庁は太っ腹だ。しっかり閲覧できます。)
羊皮紙にびっしり細かく書かれていますが、書体はゴティックの草書体からロンド体への過渡期の頃のものです。
ゴティックの書体はドイツを中心に発展した手書き及び活版文字の書体ですが、フランスでは手書きの草書体が独自で発展し、さらにロンド体に移行していきました。このロンド体はフランス書体とも呼ばれ、17世紀にヨーロッパの国々から世界で最も美しい書体と言われていたものです。
こちらがロンド体で書かれた写本。
フランスの書家ルイ・バルブドールによる 17世紀
縦の流れじゃなくて、横の流れを学びなさい、と、パリで美術史を勉強していた時の先生の言葉をつくずく思い出す鵞毛庵です。
大河ドラマと一緒にフランス史も学ぼう!な〜んて。
時のフランスのブルボン王朝の国王アンリ4世が1598年に発布した「ナントの勅令」により信仰の自由が認められて宗教の争いはちょっと収まった頃が日本では関ヶ原です。
この「ナントの勅令」は原本が現存していて、こちらをクリックして画像をご覧ください。(フランスの文化庁は太っ腹だ。しっかり閲覧できます。)
羊皮紙にびっしり細かく書かれていますが、書体はゴティックの草書体からロンド体への過渡期の頃のものです。
ゴティックの書体はドイツを中心に発展した手書き及び活版文字の書体ですが、フランスでは手書きの草書体が独自で発展し、さらにロンド体に移行していきました。このロンド体はフランス書体とも呼ばれ、17世紀にヨーロッパの国々から世界で最も美しい書体と言われていたものです。
こちらがロンド体で書かれた写本。
フランスの書家ルイ・バルブドールによる 17世紀
縦の流れじゃなくて、横の流れを学びなさい、と、パリで美術史を勉強していた時の先生の言葉をつくずく思い出す鵞毛庵です。
大河ドラマと一緒にフランス史も学ぼう!な〜んて。
投稿日 2013年10月20日 1:15:46
最終更新日 2013年10月20日 1:15:46
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