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2013年08月01日
丑の日
カテゴリ : [案内望遠鏡]
この三日は土用の丑の日にあたる。
ちなみに ことしの土用の丑の日は六回。
1月23日(水) 冬の土用の丑 寒の土用の丑、4月17日(水) 春の土用の丑
4月29日(月) 春の土用の丑、7月22日(月) 夏の土用の丑
8月3日(土) 夏の土用の丑 二の丑、10月26日(土) 秋の土用の丑。
土用は、五行に由来する暦だ。
暦には二十四節気だの、五節句などと色々あるが、季節の移り変りを知る手立てとして
今も生活の中に生きている。 

この土用という言葉の響きは 夏、暑さ、鰻、といったものを連想させて、
他の時季にあるとは考えもせず。 そもそも土用は、立夏、立秋、立冬、立春の前の期間で
本来季節ごとに土用があり、その最後の日が節分となるのだ。
もっとも、節分も 『こいつぁ 春から縁起が〜 』と見得をきって、春呼ぶ節分以外の節分は馴染み無。
今や生活に都合よきことばかりが暦となって…
『土用の丑の日はうなぎ!』は 徳川吉宗の時代に生まれた平賀源内が発案したという説がある。
夏に売れない鰻を何とか売るために 鰻屋が源内に相談したことが事の始まりという。 
苦肉の策だった。 企業努力の結果 21世紀に鰻は当たり前に 夏のものになった。

七月の丑の日の前に 土用餅、土用餅!と叫びながら “あんころもち” を売る姿を菓子屋で見た。
関西での風習らしいが、昔、お公家さんが暑気あたりしないと、食し始めた餅入りみそ汁が
徳川の中期頃から、土用の入りには餅を小豆あんに包んで食し…   
夏季の無病息災、無病息災、となったらしい。
300年たった平成の今、異常に減少した稚魚は 老舗の鰻屋の暖簾を下ろさせた。
一方で、土用の鰻も餅もこの暑い夏に 花を咲かせようと仕掛けている店もある。
勿論 滋養のある土用蜆も参戦している。
載せられてたまるかと 抵抗しながらも身体はしっかり受け止めて、暑苦しい土用を感じているのだ。
夏の土用の丑二の丑はやはり 鰻の香りを運ぶであろう。 あんころ餅に蜆は如何ばかり…

おまけに 土用の後は節分がやってくるのだから ちゃっかり恵方巻きの予約を取る店も出てきた。
きっと アイスクリーム巻きが出てくる。今年の恵方は南南東。




命の限りと暑さに頑張る姿 八朔の午後
  丑の日 

             丑の日 
                                                  八朔の昼下がりの陽にも負けずに頑張る姿






 
投稿日 2013年08月01日 15:52:50
最終更新日 2013年08月01日 15:52:50
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