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2012年12月20日
サンタクロース
時節がらサンタクロースのことなど。

  4世紀頃のミラ(現在のトルコ内)というところの司教だった聖ニコラウスという人がサンタクロースの起源とされています。ラテン語ではニコラウス、フランス語などだとニコラ、ロシア語ではニコライと呼びます。

  この聖ニコラは三人の娘を貧困のあまり嫁がせることの出来ない家の存在を知り、真夜中にその家の煙突から金貨を投げ入れたという言い伝えがあります。このとき暖炉に靴下が下げられていたので金貨は靴下の中に入り、そのおかげで娘たちは身売りしないで済んだという逸話も。夜中になると煙突から入って、靴下の中にプレゼントを入れるという、おなじみのサンタさんの言い伝えはこの逸話がもとになっています。

  また、オランダでは聖ニコラウスをシンタクラースと呼んで、14世紀頃から彼の命日である12月6日をシンタクラース祭として祝う習慣があり、それが後にアメリカへ移殖したオランダ人たちによってサンタクロースと伝えられ、ポピュラーになったのは19世紀になってからとか。

他に、北ヨーロッパを起源とする冬至の祭りに関連して、貧しい人達や子ども達に贈物を届ける神様などの伝承と合わさって、サンタさんが定着していきました。

   皆さんがサンタと聞いて思い浮かべる姿は、1931年にアメリカで行われたコカコーラの宣伝のイメージという俗説がありますが、白いひげを蓄えて赤い服を着ている姿は19世紀後半にはヨーロッパですでに定番だったようです。フランスなどでは一般化されたのは案外遅く、20世紀初頭、日本にも大正初年にはすでに登場しています。

   ヨーロッパの国々によって、その姿は民間伝承と合わさって少しづつ違いはありますが、子ども達にプレゼントを持ってきてくれるのはだいたいどこも一緒。

サンタクロースは英語でファーザー・クリスマスとも呼ばれ、フランス語でもペール・ノエル、パパ・ノエルと呼ぶのが一般的です。

   さて、フランス語の面白い文章を見つけたので、ご紹介しましょう。

男の人生には四つの年代がある: サンタを信じている年代、サンタを信じなくなった年代、自分がサンタになる年代、自分がサンタに似てくる年代。
         サンタクロース (c)La plume d'oie 2012



このブログの読者の男性の方々は、どの年代でしょうか?
投稿日 2012年12月21日 16:03:18
最終更新日 2012年12月21日 16:03:18
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