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La plume d’oie©鵞毛庵 2007
葵上 人間不定芭蕉泡沫の世の習い 昨日の花は今日の夢と
L’homme est précaire autant que la feuille du bananier ou l’écume légère
Fleur hier songe aujourd’dui
先月は幽霊が登場しましたが、実は生身の人間の方がよっぽど怖い。幽霊なんざ、あいつぁ飯食ってないんだから怖いこたぁありゃしないというわけでして、生霊。生霊といえば六条御息所。
書体は自分流にアレンジした自由書体で、赤い文字は先回紹介した幅の広いペンを使用。黒字のテキストはカラス口で書きインクが乾かないうちに水をにじませています。
2月20日の記事でも紹介しましたが、カラス口は製図用の道具。しかしコンピューターの普及によりお払い箱の憂き目にあいつつあります。
2008年08月20日
カテゴリ : [鵞毛庵能の花シリーズ]
La plume d’oie©鵞毛庵 2007
葵上 人間不定芭蕉泡沫の世の習い 昨日の花は今日の夢と
L’homme est précaire autant que la feuille du bananier ou l’écume légère
Fleur hier songe aujourd’dui
先月は幽霊が登場しましたが、実は生身の人間の方がよっぽど怖い。幽霊なんざ、あいつぁ飯食ってないんだから怖いこたぁありゃしないというわけでして、生霊。生霊といえば六条御息所。
書体は自分流にアレンジした自由書体で、赤い文字は先回紹介した幅の広いペンを使用。黒字のテキストはカラス口で書きインクが乾かないうちに水をにじませています。
2月20日の記事でも紹介しましたが、カラス口は製図用の道具。しかしコンピューターの普及によりお払い箱の憂き目にあいつつあります。
投稿日 2008年08月21日 3:55:03
最終更新日 2008年08月21日 3:55:03
【修正】
2008年08月01日
カテゴリ : [案内望遠鏡]
いまだけさきたゆう
今年は 洞爺湖サミットのために 例年より10日も遅れての朝顔市だった。
生産者は この10日あまりの差に、さぞご苦労があったろう。
土、水、光、虫、病気 等々の管理を経て一年掛けてのお商売物だ。
朝 開いて昼には萎む花。 葉の繁りが邪魔をしてきちんと開花出来ないことがある。
で、 葉が貧相だと養分が蓄えられずに 花が咲かない。
あぁ この不条理を … と カミュ気取りで言ってもはじまらないが、
朝顔を舞台に出すのも 厄介なことだ。
今年も鉢の出来に 黙って玄人の心意気が出る。
市にならぶ鉢にも流行がある。
時の花は 市場調査も条件として重要だ。
同じ 朝顔の鉢をならべての市でも 色も形もじわりじわりと変化する。
鉢も、行燈づくりの支柱も、素材が変わってプラスチィックになる。
そして 宅配便が待ってましたとばかりに 入谷朝顔市 と印刷した専用の段ボールケースで運ぶ。
恐れ入谷の鬼子母神は東京の一部の地域から 全国区となる。
団十郎
団十郎 といって売られているこの朝顔は 所謂市川団十郎家の色を表している。
三余堂に咲く朝顔は これに倣って それぞれ銘がつく。
いかにも涼を呼ぶ大輪の青は 咲大夫。
これは浄瑠璃義太夫の豊竹咲大夫ならぬ 今竹咲大夫。 いまだけさきたゆう である。
五代目志ん生 濃い花は六代目菊五郎
一昨年 流行った 小さな青は 三餘亭小朝。
他にも 六代目菊五郎だの 五代目志ん生だのと、心象としては ちと 古い命名ばかりだが。
鵞毛庵ご推奨、涼をとるための 志ん生の「牡丹燈籠」もよいが、
朝顔の志ん生も なかなか結構なものでござんすョ。
今年は 洞爺湖サミットのために 例年より10日も遅れての朝顔市だった。
生産者は この10日あまりの差に、さぞご苦労があったろう。
土、水、光、虫、病気 等々の管理を経て一年掛けてのお商売物だ。
朝 開いて昼には萎む花。 葉の繁りが邪魔をしてきちんと開花出来ないことがある。
で、 葉が貧相だと養分が蓄えられずに 花が咲かない。
あぁ この不条理を … と カミュ気取りで言ってもはじまらないが、
朝顔を舞台に出すのも 厄介なことだ。
今年も鉢の出来に 黙って玄人の心意気が出る。
市にならぶ鉢にも流行がある。
時の花は 市場調査も条件として重要だ。
同じ 朝顔の鉢をならべての市でも 色も形もじわりじわりと変化する。
鉢も、行燈づくりの支柱も、素材が変わってプラスチィックになる。
そして 宅配便が待ってましたとばかりに 入谷朝顔市 と印刷した専用の段ボールケースで運ぶ。
恐れ入谷の鬼子母神は東京の一部の地域から 全国区となる。
団十郎
団十郎 といって売られているこの朝顔は 所謂市川団十郎家の色を表している。
三余堂に咲く朝顔は これに倣って それぞれ銘がつく。
いかにも涼を呼ぶ大輪の青は 咲大夫。
これは浄瑠璃義太夫の豊竹咲大夫ならぬ 今竹咲大夫。 いまだけさきたゆう である。
五代目志ん生 濃い花は六代目菊五郎
一昨年 流行った 小さな青は 三餘亭小朝。
他にも 六代目菊五郎だの 五代目志ん生だのと、心象としては ちと 古い命名ばかりだが。
鵞毛庵ご推奨、涼をとるための 志ん生の「牡丹燈籠」もよいが、
朝顔の志ん生も なかなか結構なものでござんすョ。
投稿日 2008年08月01日 15:55:13
最終更新日 2008年08月01日 15:57:31
【修正】