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2009年02月01日
盆栽の親分サイズ
カテゴリ : [案内望遠鏡]
日頃 何気なく車で通り過ぎていた、近所の住宅の中に盆栽園をみつけた。
盆栽は、草木を鉢に植えて、枝ぶりから鉢に至るまでの姿全体を鑑賞する。
梅、桜、松 … 鉢の木、鉢木 である。
草木の自然を、鉢の上に縮尺して再現することを目指すという。
枝を針金で固定したり、曲げたり、剪定をしたり、岩や石を置いて根を這わせたり
手間と時間をかけて作っていく。 相手は生き物。常なる変化と対峙して、限りがない。
昔、中国の唐の時代に行われていた 「盆景」 が平安時代に日本へ入ってきて盆栽を生んだという。
盆景は箱庭の親類といったら 無礼になろうか。
蛇足ながら 今や子供を伴って盆景展へ出向くむきも無かろうが
子供が会場で、人差し指を立てたら危険信号。
しっかり手をつなぎ、空いた手から目を離す事なかれ。
山川草木が、自然の大地が、海が、小さな盆の上に再現され 思わず指が近ずく…
必ずや海にある筈のない大穴ができ、山に窪みが増える!
江戸時代には武士の間で盆栽の栽培が盛んになり、興隆する。
鬼平なんぞが チョッキン、チョッキンとしながら 与力の報告を聞いている様を思われよ。
盆栽は粋な趣味である。暴れん坊将軍では 大店の旦那も 別宅の奥で鋏を握っていた。
が、管理が大変だ。
生活環境の推移により 手間と時間が必要な趣味は愛好者が 次第に熟年層となる。
戦後は、年寄り臭い趣味とされていた。しかし、近年、盆栽が海外でも注目を集めるとともに、
若者の間でも再認識されるようになったと聞く。 どこかで聞いたような話である。
関東大震災後に、被災した東京小石川周辺の盆栽業者が移住した、埼玉県さいたま市には、
盆栽町という地名がある。日本屈指の盆栽郷とされ、海外の盆栽愛好家にも知られる地区だという。
国内外の観光客も多く訪れて 盆栽見学だそうだ。
植物にハサミを入れて形作るのは 大自然を縮尺する盆栽ばかりではない。
樹木や低木を刈り込んで動物や 球や円錐をつくったりするトピアリー がある。
こちらは 西洋の伝統的園芸技法。 盆栽の 柘植の玉仕立て の親分サイズといったところか。
本来の樹形を生かして 仕立てる盆栽に対して トピアリーは人工的な形を目指している。
大きな鹿と大きな手
大分前になるが シザーハンズという両手が鋏の人造人間の映画があった。
最初は両手のハサミを持て余していた、ジョニー・デップ扮する人造人間。
ある時ハサミで庭木を美しく動物などの造形物に刈り取る。 見事な作品をつくりあげた。
古代ローマ時代に 奴隷の庭師が、生垣に主人と自分のイニシャルを刈り込んだのが
トピアリーの最初といわれているそうだ。この技法が普及したのは16世紀以降のヨーロッパらしい。
円錐や球体の幾何学的な形に樹木を刈り込んだトピアリーが 王宮や貴族の館で流行したという。
左右対称に整然とつくられ、トピアリーで飾られた、そんな西洋の庭園が目に浮かぶ。
実物大の像の親子
先日の読売夕刊紙でトピアリーガーデンが紹介されていた。
くしくも 三余堂数軒先のシャッター前。リボンをつけて、お洒落してのかわいい小鳥が二羽。
この夜寒に 無造作に置かれている
盆栽は、草木を鉢に植えて、枝ぶりから鉢に至るまでの姿全体を鑑賞する。
梅、桜、松 … 鉢の木、鉢木 である。
草木の自然を、鉢の上に縮尺して再現することを目指すという。
枝を針金で固定したり、曲げたり、剪定をしたり、岩や石を置いて根を這わせたり
手間と時間をかけて作っていく。 相手は生き物。常なる変化と対峙して、限りがない。
昔、中国の唐の時代に行われていた 「盆景」 が平安時代に日本へ入ってきて盆栽を生んだという。
盆景は箱庭の親類といったら 無礼になろうか。
蛇足ながら 今や子供を伴って盆景展へ出向くむきも無かろうが
子供が会場で、人差し指を立てたら危険信号。
しっかり手をつなぎ、空いた手から目を離す事なかれ。
山川草木が、自然の大地が、海が、小さな盆の上に再現され 思わず指が近ずく…
必ずや海にある筈のない大穴ができ、山に窪みが増える!
江戸時代には武士の間で盆栽の栽培が盛んになり、興隆する。
鬼平なんぞが チョッキン、チョッキンとしながら 与力の報告を聞いている様を思われよ。
盆栽は粋な趣味である。暴れん坊将軍では 大店の旦那も 別宅の奥で鋏を握っていた。
が、管理が大変だ。
生活環境の推移により 手間と時間が必要な趣味は愛好者が 次第に熟年層となる。
戦後は、年寄り臭い趣味とされていた。しかし、近年、盆栽が海外でも注目を集めるとともに、
若者の間でも再認識されるようになったと聞く。 どこかで聞いたような話である。
関東大震災後に、被災した東京小石川周辺の盆栽業者が移住した、埼玉県さいたま市には、
盆栽町という地名がある。日本屈指の盆栽郷とされ、海外の盆栽愛好家にも知られる地区だという。
国内外の観光客も多く訪れて 盆栽見学だそうだ。
植物にハサミを入れて形作るのは 大自然を縮尺する盆栽ばかりではない。
樹木や低木を刈り込んで動物や 球や円錐をつくったりするトピアリー がある。
こちらは 西洋の伝統的園芸技法。 盆栽の 柘植の玉仕立て の親分サイズといったところか。
本来の樹形を生かして 仕立てる盆栽に対して トピアリーは人工的な形を目指している。
大きな鹿と大きな手
大分前になるが シザーハンズという両手が鋏の人造人間の映画があった。
最初は両手のハサミを持て余していた、ジョニー・デップ扮する人造人間。
ある時ハサミで庭木を美しく動物などの造形物に刈り取る。 見事な作品をつくりあげた。
古代ローマ時代に 奴隷の庭師が、生垣に主人と自分のイニシャルを刈り込んだのが
トピアリーの最初といわれているそうだ。この技法が普及したのは16世紀以降のヨーロッパらしい。
円錐や球体の幾何学的な形に樹木を刈り込んだトピアリーが 王宮や貴族の館で流行したという。
左右対称に整然とつくられ、トピアリーで飾られた、そんな西洋の庭園が目に浮かぶ。
実物大の像の親子
先日の読売夕刊紙でトピアリーガーデンが紹介されていた。
くしくも 三余堂数軒先のシャッター前。リボンをつけて、お洒落してのかわいい小鳥が二羽。
この夜寒に 無造作に置かれている
投稿日 2009年02月01日 0:37:44
最終更新日 2009年02月01日 0:37:44
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