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2006年10月20日
三余堂が「半蔀」のシテをつとめるのに合わせて、その題材となった源氏物語の夕顔の歌「心あてにそれかとぞ見る白露の 光添へたる夕顔の花」に挑戦。

    夕顔は蔀戸を半分押し上げた室内におり、その蔀戸には夕顔の花が絡んでいる。その隙間からちらりと覗いた影。それを光源氏だと確信して扇に歌をしたためたという。

    その瞬間を表現したくとも、なかなか思い通りにままならず。

                             半蔀

                            (c)鵞毛庵 La plume d'oie
投稿日 2007年01月10日 10:42:18
最終更新日 2007年01月10日 10:43:05
修正
2006年10月30日
秋口は結婚式など多く、何かとお祝い事がつづく。

そんな中、ある古希祝いのためにデザインした頭文字の装飾。ゴチック様式の典型的な装飾である。頭文字の中に白でアカンサスの葉のねじり模様を入れ、背景は金箔を置く。頭文字の一部から、やはりアカンサスの葉が枝分かれして絡んで伸びる。色調は青や赤、緑が写本によく見られる。このアカンサスの葉は、遠い昔はコリント様式の柱頭の飾りや、いわゆるアラベスク模様や唐草模様の原型となっている。だから、西洋の典型的な模様の中に、実はすでに日本でもお馴染みの模様のもとが登場している。
                        古希祝い

本来なら甲冑や紋章が描かれる場所に鼓を配し、ヨーロッパの森に多く住む動物がリアルに描かれるところを、日本の伝統的な図案化された鶴と亀にして、不自然にならないように日本の風味を取り入れた。

                     古希祝い (c)鵞毛庵 La plume d'oie


投稿日 2006年12月04日 5:53:45
最終更新日 2006年12月04日 5:54:00
修正