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2008年07月12日
錦木塚伝説 その弐
カテゴリ : [三余堂月次]
真紅の紅葉と割れ出る赤い実が 秋という印象を持つ錦木である。秋の季語になっている。
錦木に寄りそひ立てば我ゆかし 高浜 虚子
山野にも自生しているが 秋にならないと気付かずに見過す。
三余堂でも いつの間にか花が咲き、実がはじけ、いつの間にやら 朽ち果てた。
錦木塚にて
錦木伝説の 錦木はどうも燃えるような赤に変身する あのニシキギ とは限らないようである。
大辞林には 錦木とは「五色に彩った三十センチメートルほどの長さの木で、男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき、女は同意するときこれを中にしまう。染め木。」
てな、具合である。
もともと鹿角辺りでは、紫根染が欠かせないもので、それが年貢とされていたらしい。
それが狭布 せばぬの。 幅の狭い布だった。南部織りともいう、百姓の野良着である。
錦木も、狭布も鹿角の地名。
毛布 けふ も鹿角一帯の地名で、毛布の狭布は白鳥の羽を織り込んだものが上物とされた。
ニシキギ科の錦木は 真っ赤に染まるが 白鳥の羽を織り込んだ狭布を染められない。
たぶん 別物なのだろう。
で、この反物は幅が狭く 野良着として襟を合わせない仕立であった。
お互いの心がしっくりあわない意を けふの細布胸あはじ と、言い習わしたそうな。
能の錦木は 狭布(けふ・せばぬの)の里を訪れた僧の前に、
細布を持った女と錦木を持った男が現れてこの辺りの風習を話し
三年の間 錦木を立て続けた男の塚に僧を案内し消えていく。
錦木塚の碑の裏側
せばぬののさと とある
そして 亡霊の姿で現れた男は機を織る女の家に錦木を持って行き、舞を舞い、姿を消す。
錦木伝説のかなわぬ恋の悲しさに絡めて、人の様を描く世阿弥作品となったのである。

今年8月 地元愛好者によって 謡が手向けられる
錦木に寄りそひ立てば我ゆかし 高浜 虚子
山野にも自生しているが 秋にならないと気付かずに見過す。
三余堂でも いつの間にか花が咲き、実がはじけ、いつの間にやら 朽ち果てた。
錦木塚にて

錦木伝説の 錦木はどうも燃えるような赤に変身する あのニシキギ とは限らないようである。
大辞林には 錦木とは「五色に彩った三十センチメートルほどの長さの木で、男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき、女は同意するときこれを中にしまう。染め木。」
てな、具合である。
もともと鹿角辺りでは、紫根染が欠かせないもので、それが年貢とされていたらしい。
それが狭布 せばぬの。 幅の狭い布だった。南部織りともいう、百姓の野良着である。
錦木も、狭布も鹿角の地名。
毛布 けふ も鹿角一帯の地名で、毛布の狭布は白鳥の羽を織り込んだものが上物とされた。
ニシキギ科の錦木は 真っ赤に染まるが 白鳥の羽を織り込んだ狭布を染められない。
たぶん 別物なのだろう。
で、この反物は幅が狭く 野良着として襟を合わせない仕立であった。
お互いの心がしっくりあわない意を けふの細布胸あはじ と、言い習わしたそうな。
能の錦木は 狭布(けふ・せばぬの)の里を訪れた僧の前に、
細布を持った女と錦木を持った男が現れてこの辺りの風習を話し
三年の間 錦木を立て続けた男の塚に僧を案内し消えていく。
錦木塚の碑の裏側
せばぬののさと とあるそして 亡霊の姿で現れた男は機を織る女の家に錦木を持って行き、舞を舞い、姿を消す。
錦木伝説のかなわぬ恋の悲しさに絡めて、人の様を描く世阿弥作品となったのである。

今年8月 地元愛好者によって 謡が手向けられる
投稿日 2008年07月12日 2:19:26
最終更新日 2008年07月12日 2:19:36
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